ひょうご丹波黒豆セミナーに鎌倉が登壇させて頂きました。
兵庫県の丹波黒は 粒が世界一大きくもっちりしとした食感と甘みがあり、黒豆の最高級品として有名です。
そんな丹波黒大豆の魅力をもっと多くの皆様に知って頂くためのセミナーでした。
1生育環境について
兵庫県農林水産技術センター北部農業技術センターの池田高明氏
2黒大豆が健康に与える効果についての最新情報
神戸大学大学院農学研究科 特命助教 山下陽子氏
3美味しくて手軽な黒大豆レシピ
一般社団法人キッチンコミュニケーション協会理事長 鎌倉
以上3名が分担して講演しました。
私は、生産者が苦労しながら手間暇かけて育てた農産物を もっともっと感謝して大切に頂く必要があると思います。
食事の時、手を合わせて 頂きます!というだけでも何も言わずに食べるのとは味が違います。
感謝の心は幸せを生みます。
つまり 有りがたい→→ 幸せ 凄くありがたい→→→凄く幸せ となります。
パッと食卓に出てきたものを テレビを見ながらいとも簡単に食べてしまうと もったいないです。
自然の恵みに感謝し 生産者の努力に思いを馳せ 店頭に並ぶまでの苦労を想像し、届けられた農産物を 消化吸収されやすい形に丁寧に調理し 美味しそうに盛り付け 笑顔で食事する
これが 幸せになるための「食育」だと私は考えます。
それには 体験することが不可欠です!
山下陽子先生は、農業体験の機会を設け 子ども達と土に親しむところから活動されています。
私は、収穫物を調理実習する機会を多く設けるため 各地でテキストを使って料理教室の活動をしています。
黒豆を特に中心としたセミナーではありましたが、登壇にあたり黒豆の文献を参考に 農業全体に関わる先人方々の暮らし、苦労、智恵、等を学びました。
理解したというのはおこがましいですが、思いを馳せることは出来ました。
そして この農産物を絶やしてはいけない! 語り継ぐ義務があると思いました。
私も料理家の端くれですが、今回試食提供の役目を頂き、3種類の料理を160人分 つまり480食を用意しました。
試食作りというのは 単に材料を発注して作るのでは無くて、当日の手配 作ったものを分けそれを盛り付けるため小分け用ボウル スプーンなど 試食をお召し上がり頂くためのお手ふきや 試食ケース スプーンの準備など 数日前から当日まで 表には見えにくい仕事が沢山有ります。
農業も然りです。目に見えない苦労があり、そこを乗り越えた結果が目に見えるものです。
体験すると 裏方の大変さが解ります。
さて、伝えたいことも話だけでは退屈されるかもしれないので、美しい画像で楽しんで頂くため今回はカメラマンに頼み 料理写真を沢山撮って頂きました。
また、子ども達が生き生きと実習している姿や料理の手順等も画像で見て頂くため、パワーポイントに仕上げました。
子どもは様々な事を吸収しつつ、あっという間に大人になって行きます。
食べる事は生きる基本!
子ども時代に食に関する知識を持つことは豊かな食生活、豊かな人生へと繋がります。
講演の中で
「行事食は地産地消そのもの!地域の自然の恵み、先人の知恵と文化の結晶!」
と声を大にして 発表したところ 料理に関わる活動をされている方々から反響を頂きました。
キッチンコミュニケーション協会が制作した行事食のテキストに興味を持たれた方が大変多かったです。
初めての経験でテキスト販売にまで 考えが及ばず 多くの方の期待に応えることが出来なかったのが残念ですが、
次回機会を頂ければ、会員様と一緒に食育に興味のある方々に テキストをご覧頂きながら丁寧に説明したいと思いました。
以上 ご報告申し上げます。理事長 鎌倉惠子